撮影3回目のイルミネーションのイベント。毎年内容がグレードアップしています。今回も手の込んだ作品が多く、製作は大変だったと思います。毎年、良くアイデアが出てきますね。開催4日の内、1日目は雨で屋内開催、4日目は中止となってしまい残念でした。
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No.1 |
ミチノオワリ⇔ミチノハジマリ 楕円形の吹き抜けに、上下に張られた帯が立体感を出し、次々に変わる色で変化を出していました。交差する帯は人の過去と未来、複雑に絡む人間関係を表しているようでした。色とりどりの蝋燭が動と静のアクセントになっています。
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No.2 |
ミチシルベ 来場者が初めに見る入口は、涼しげな色と音で出迎え、持たせてくれる「灯り」は、温かみのある光る袋。この「灯り」は撮影に重要な物となります。昨年までは、この灯りは「線」でしたが、今年は「帯」に変わりました。まるで炎の帯が地を這っていくようです。光る風鈴は最終日に来場者に配られたとか・・・。
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No.3 |
樹木にまとう光によるミチクサ 過去に帰ったような安心感と安らぎがこの作品にはあります。木に付けられた灯りは、木に実る果実に見えます。その実を食べたらどこへタイムスリップできるでのしょうか。また置かれたオブジェは、宝石を蓄えた石のような感じがしました。
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No.4 |
海底のミチ
今回の海底は、閉ざされた場所では無く、オープンな場所。この場所で海底を表すには?
横に建つ外階段の色のグラデーション。海の底に立ったとしたら、水の色は上に向けてこういう色合いになるのでしょう。青から白に変わるグラデーションが見事に海の底であることを表しています。
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No.5 |
ボクミチ
光る紙袋が並ぶ一角は、本当に圧巻という言葉が合うでしょう。この紙袋の数、そして袋を照らす炎の揺らめきの美しさ。この中を歩く時の「今までに味わったことの無いような気持ち」は表現しようがありません。これは異次元空間です。
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No.6 |
和道
和を感じさせる色合いに照らされた階段。階段のわずかな隙間を使い、光を漏らさせるというアイデア。階段内では色が交差し、階段の外までも照らす計算された美しさ。照明ひとつでビルが和風建築になったような気がします。これこそ照明の妙でしょうか。
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No.7 |
Life
これは製作が大変だったでしょう。裸電球の照明は傘がかけられている物が大半ですが、正反対を行くこの作品。複雑に絡んだ透明な棒に明るさの強弱が見え、まるで生き物のような感じがします。テーブルに置かれた物には蝋燭が寄り添い、ただのテーブルキャンドルとは一味違う物に仕上がっています。
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No.8 |
星空へのミチ タイトルをそのままに表現できた作品です。蝋燭の揺らめきが星の瞬きを表しているようです。底まで降りれば、上と横のガラスに蝋燭が映り、何倍もの星が迎えてくれます。一番奥には星達を眺める特等席が用意されていました。
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No.9 |
a ripple
way 綺麗に照明された神殿から照射された映像が、木の葉のスクリーンに展開します。多くの人が映像を見つめていました。光る支柱があり、とても綺麗に光るものでしたが、明るかったので写真では飛んでしまい残念です。
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No.10 |
行く川の流れは絶えずしてしかも、もとの水にあらず
今回の中では参加型の作品。過去から未来へと時間の流れの中で、今の自分を見つめると言う感じがしました。自分の正面がスクリーンに映し出される装置で、やはり子供たちに人気があった様子がその笑顔から伺えます。
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No.11 |
ヨリミチ
喫煙所というとタバコの煙を思い出しますが、灰皿から上がってくる煙はまったくの別物。雰囲気も魔法使いの館と言う感じがします。その煙の匂いはいったい何を連想させるのか・・・・それは嗅いだ人だけの特権。
(実際はすごく甘い、ディズニーランドで売っている「チュロス」のような匂いです。
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No.12 |
エコイルミ(水素エネルギーシステム研究室) 水素と酸素で発電する燃料電池を使った乗り物。今大きなテーマになっている「エコ」な作品です。どちらかと言うと電池と言うより発電装置と言った方が分かりやすいかもしれません。水素と酸素で電気を作り水を排出します。乗り物に利用した場合、出すのは排気ガスでは無く水なので環境に優しいです。
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No.13 |
ヒカリズム(小糸工業株式会社) 写真では分かりませんが、色が変化しています。発光体の出す熱で回る走馬灯になっていて、地面を色とりどりに照らしています。
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今年の作品は、涼しげな物と暖かな物のとに分かれていました。風鈴や深海、和は涼しげに感じられ、電球を多く使った物は温かみを感じます。蝋燭の炎の揺らめきがとても綺麗で優しく、安らぎを与えていました。その揺らめきの美しさは写真では表現できません。グラスに入った蝋燭と紙袋に入った蝋燭の揺らめきはまったく違ったものです。この違いを見られるのは見に来た人だけ。体感できる作品も多く、写真ではその良さが分からない作品もあります。ぜひ次回開催時は足を運んで見て下さい。 |